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驕れる者よ、以て瞑せよ。

今日はクルマを離れて野球の話なぞ。
少々怒りモードのため筆が荒れそうなので、どうかご容赦いただきたい。

読売新聞主筆にしてジャイアンツの暴君・ナベツネ御大の突然のオーナー辞任は巷を騒がせたが、案の定、その背景について、いろいろの報道が吹き出してきた。

曰く、これまで公然の秘密とされてきた学生選手への現金提供が今回こうした形で表面化したのは、右翼団体からの指摘によるとの由。

ジャイアンツ広報の言い分は、右翼団体の来訪、本件事実の指摘は認めたものの、事実の公表や関係者処分はそれとは無関係である、というものだった(週刊誌および新聞各紙の報道による)。

1リーグ制をめぐるゴタゴタの中で発せられた「たかが選手」というナベツネの迷言はつとに知られている通りだが、こうした尊大な姿勢が、ジャイアンツフロントをして今回のような事件を出来(しゅったい)させたことは想像に難くない。

それと同時に、右翼団体のような輩がその力をちらつかせればいともたやすく屈服するという、「弱きを挫き強きに阿る」およそ言論機関やその「主筆」を名乗るに値しない姿勢を露わにしたことを銘記すべきだろう。もちろん、今回の件はそれを指摘した者が誰であれ、非は読売サイドにあるわけだが。

今般のイラク戦争においては「テロに屈するな」と強弁し、対米追従一辺倒の政府を擁護する言論を繰り広げてきた読売新聞だが、自らは右翼に屈し(もちろん、その原因は自らにあったわけだが)、社会に対して取るべき責任(過去にさかのぼった真実の究明・説明と謝罪)を放棄して遁走するかの如くである。

イラクの件についてはここでは深入りすまい。しかし、今回の事件についての報道のみを取っても、読売の名を冠するメディアが報ずるところをよく見てみるといい。例えば球団から学生野球連盟への謝罪、と題された記事にも、ジャイアンツ側の言こそあれ、連盟側のコメントはゼロだ。ネット上のダイジェスト記事という点を差し引いても、そこには謝罪という名の一方的な自己弁護のみがあり、相手の怒り、痛みへの視線が全く欠落していることが分かるだろう。

今回の始末はまさしくその報道姿勢と通底するもので、怒りを通り越して哀れみさえ覚えるほどだ。

野球も、相撲も、これまで大きな痛手を被ってきた。けれどもそれ以上に深刻なのは、自省することを知らず、謝罪する言葉を持たないような人間をトップに戴く組織が、公器を騙り活字や電波を恣にしていることの方ではないだろうか。ただ一人の人間の過ちをすら指弾できない組織が、巨大な社会悪や不正と対峙できようはずがないではないか。

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